宜野湾市立真志喜中学校吹奏楽部

Drum Corps Fun vol.5(2010年4月30日発行)に掲載

バンドの歴史
昭和54年開校と同時に吹奏楽部を創設、初めは吹奏楽活動を始めたようです。マーチング活動は昭和60年より開始、全国大会出場等数々の実績を記録しています。途中、指導者の交替によりマーチング活動を一時中止していましたが、6年前にマーチング活動を再開。マーチング活動を再開後は吹奏楽連盟主催のパレードコンテストを中心に活動し、九州大会、全国大会出場を果たし、2009年度にはマーチングバンド・バトントワーリング全国大会に19年ぶりに出場しました。

活動について
現在1、2年で53名の部員で活動しています。大会前は朝練を行いますが、普段は朝掃除(学校のボランティア清掃)から始まり、放課後は毎日2時間程度の練習を行っています。部活の休みは基本的に月1回。土日とも9:00~13:00まで活動しています。学校では自由に使えるスペースが限られており、駐車場や廊下、ベランダなどを利用してマーチングの基礎練習を行っています。7月には吹奏楽コンクールに参加するので、マーチングの本格的な練習開始は7月下旬からです。

顧問・中里展仁先生のマーチングとの出会い
私は、小学生より学校のオーケストラ部に所属しトランペットを始めました。高校2年の時、恩師“大城政信”先生の赴任により西原高等学校でマーチング活動を始め、この出会いが私にとって人生の転機となりました。その後は、尚美学園短期大学(現尚美学園大学)に入学しトランペットを専攻しました。大学の一年先輩に元春日部中学校の木村信之先生(現久喜東中学校教諭)がおり、数年後に私が嘉数中学校、木村先生が春日部中学校の指導者として再会し、現在も親交があります。
大学卒業後は3校目で宜野湾市立嘉数中学校に赴任。伝統ある嘉数中学校マーチングバンドの指導者としてたくさん勉強させていただきました。嘉数中学校には7年、宜野湾市立普天間中学校5年、2009年度より宜野湾市立真志喜中学校に赴任してます。
沖縄のマーチングにはボランティアスタッフがおり、私がこれまで指導してきた3校とも、西原高校卒業の優秀なスタッフが指導に携わってくれました。現在、真志喜中学校は7人のマーチングスタッフがおります。
  
活動する上での問題点
一番の問題点は練習場が小さいことです。大会前は毎週土日にトラックを借りて、市外の体育館を借用して練習しています。また、部員が増えていくに従って楽器が足りなくなり、借用しなければならないことです。 
また、県外遠征に多額の費用がかかることも大きな問題です。2009年度は九州大会(大分)、全国大会(大阪、埼玉)に行きましたので、かなりの負担がありました。父母会は資金造成でかなり頑張って下さいました。
   
父母会の活動について
真志喜中学校吹奏楽部の父母会はとても理解があり、協力体制が素晴らしいです。楽器運搬、借用、練習場の確保、衣装づくり、会計一切、差し入れなど、とても活発に活動してくださり、子どもたちと感動を共有しているようです。
これまでの学校の父母会との大きな違いは、父母会の役員が全て二年生の親であるということです。引き継ぎがスムーズに出来ることや三年生の親からのサポート等でうまくいっているようです。

教育現場でのマーチングの役割、今後の課題や夢
学校現場の大きな目標は知・徳・体の調和の取れた人格の育成であり、私たち教育者はその目標を達成することが大事です。私はその目標をマーチングの活動を通して行っていると思っています。マーチングの活動はその目標を達成するための有効な手段だと思います。集団で活動する中での仲間作りから得られる、規律、礼儀、優しさ、思いやり、厳しさ。様々な人との出会い。自然と生まれる感謝の心。体力もかなり付きますね。何よりマーチングは音楽の感動を増幅させ、感動を何倍にもしてくれ、感動は豊かな心を育ててくれると思います。マーチングは教育的意義の深いとても素晴らしい活動ですね。今後の夢はもっとたくさんの皆さんにマーチングの素晴らしさを知ってもらいたいですね。地域行事には積極的に参加し、誰からも愛されるバンド、メンバーを育てていくことを目指したいと思います。これは日々の積み重ねでしか得られないことなので、一日一日を大切にしていきたいと思います。

モットー:“心から”
心から練習し、心から演奏し、心から感動し、・・・裏表の無い心で。

目標:“心に残る感動的な演奏を”
2010年度の具体的な目標はマーチングバンド・バトントワーリング全国大会で金賞を受賞することです。

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