IZU MISHIMA “Seals” Drum&Wind Corps
Drum Corps Fun vol.1(2006年4月27日発行)に掲載
IZU MISHIMA “Seals”は静岡県三島市にある三島市民吹奏楽団から生まれたバンドで、1998年に団員から「もっとマーチングしたい」と要望があって結成された。
市民吹奏楽団の中にクラブチーム的に存在するマーチングバンドは日本でも類を見ない。この”Seals”の活動状況と練習を取材した。
IZU MISHIMA “Seals”は、市の「夏祭り音楽パレード」にレギュラーとして参加している、『三島市民吹奏楽団』のクラブチームとして活動を始めたことに端を発しており、隊員は基本的に同市民吹奏楽団のメンバーで構成されている。「大道芸・隠し芸」をモットーに、お客様と一体となり自らも楽しめるバンド作りを目指して日々活動をおこなっている。またコンテスト/大会やコンペには一切参加はしないという、地域密着型地場産クラブであり、田舎ならではの和やかな雰囲気を保ちながら、レベル向上を目指しているバンドである。
Sealsは、様々なジャンル(ビックバンド・吹奏楽・和太鼓・オーケストラ)の経験者の集まりで、マーチングにその経験をメリットとして活用していくWind Corpsである。主な活動としては三島大社祭、伊豆三津シーパラダイスアトラクション、三島市民吹奏楽団定期演奏会ステージドリル、町作り音楽隊、その他イベント参加等となっており、地域に根付いたバンドとして頭角をあらわしている。1999年8月に三島大社祭でデビュー以来、2006年2月まで定期・不定期の数々のイベントをこなしながら、荒波にもまれながら、現在若干の増員で21名となって練習をおこなっている。
練習は三島市坂公民館で毎週土曜日19時~21時におこなっているが、短時間の中で効果的な練習をするというのが課題となっている。各自ウォーミングアップをこなした後、全体での基礎練習を(管楽器、打楽器は別メニュー)こなし、その後全体練習に移行する。全体練習はイベントに応じた練習で、パレーディングやドリル演奏、合奏などをおこなっている。練習後はしっかりと反省会もおこない、今後の練習の方向性や技術的なことが話し合われるという。
メンバーは木管楽器4名、ハイブラス(トランペット、ホルン)6名、ローブラス(トロンボーン、ユーフォニアム、テューバ)6名、パーカッション5名の合計21名。主なレパートリーはファーガソンコレクション(シャフトなど)やディズニーコレクション(美女と野獣など)シネマコレクション(スターウォーズなど)J-POPコレクションなど幅広い。また今年は隊曲(主にコーソングと呼ぶ場合が多い)も決定し、現在は譜面待ちの状態であるという。
隊からのメッセージ
「静岡県東部・伊豆を中心として活動をしている弱小バンドですが、聴いていただく方に感動を与えられる様、勤めております。
応援よろしくお願いします!!」
三島市民吹奏楽団のクラブチームとして発足したSealsは、枠にとらわれず、年中夢求の精神で”芸達者なSeals(アシカ達)”を目指して日々吹き、叩いている。
会長 大滝博次
隊長 仲村貴行
副隊長 岩崎 博
指導・構成 長谷川智史
広報 本杉 聡