東京都江東区立第七砂町小学校 金管バンドクラブ
Drum Corps Fun vol.1(2006年4月27日発行)に掲載
東京の荒川のふもとにある下町情緒あふれる町にある小学校です。平成10年に発足し、翌年から本格的な活動を始めました。地域の方々や暖かく応援してくださるたくさんの方々のご協力やご支援をいただき地域行事や大会などに参加しております。今年度は学校の耐震工事により例年の練習場所である校庭と体育館が使用できないという練習環境ではありましたが、部員のマーチングをやりたいという強い気持ちのもと、演奏や演技を通じてたくさんの方々に喜んでいただけるよう頑張って活動してまいりました。
バンドの目標
「みんなで協力し、気持ちを合わせて大会に臨む 」
バンドのスローガン
「あいさつや礼をしっかりする 」
バンドの主旨・・・
マーチングの日々の練習の中で、協調性があり誠実な子どもを育成することを目標とする。当然音作りが先になりますが、きれいな心を持っていないと良い音楽は作れないと子どもに指導しています。音やマーチングは指導すれば上達しますが、心を育てることは並大抵なことではありません。心が育たなければマーチングを苦労してやっても「うぬぼれの気持ち」が頭をもたげ、良い結果は残らないのです。心を育てることでは保護者にも協力していただいております。何に優先しても心を育てることが指導者として最大の課題です。
構成・・・
課外クラブとして4年生以上の音楽が大好きな児童を対象に金管バンドを編成し活動しています。平成17年度は47名の部員でステージ演奏やマーチングを行いました。
歴史、沿革・・・
平成10年に発足し、翌年より本格的に活動を始めています。
全日本吹奏楽連盟と全日本マーチングバンド・バトントワーリング連盟に加盟し各連盟主催の大会に参加するほか、日ごろより応援していただいている地域や江東区の行事にも積極的に参加しています。
活動実績・・・
全日本吹奏楽連盟主催「小学校バンドフェスティバル」
平成11年より3年間 東京都代表として3年連続全国大会出場。
平成15年より3年間 東京都代表として3年連続全国大会出場。
平成15年、平成17年には全国大会にてグッドサウンド賞受賞。
日本マーチングバンド・バトントワーリング協会主催
「マーチングバンド・バトントワーリング全国大会」
平成15年より3年連続関東地区代表として全国大会に出場
平成15年 フェイバリット賞受賞
平成16年、17年は金賞受賞
Japan Cup組織委員会主催
「Japan Cup マーチングバンド・バトントワリング全国大会」
平成13年より出場。
平成17年は、ジュニアマーチング部門において、優勝(ジャパンカップ受賞)
東京都知事賞受賞。
東京都吹奏楽連盟主催「ゴールデンパレード」参加
江東区子どもまつり、江東区民まつりにてパレード及び演奏
江東区砂町地区まつりにてパレード
平成15年 バス100周年記念イベント
(バスフェスティバル)にてパレード演奏
平成16年 清砂橋完成記念式典にてパレード演奏
平成16年 JHP学校をつくる会チャリティコンサートにてステージ演奏
平成17年 荒川ロックゲート完成記念式典にてステージ演奏
など
練習の様子
練習日は主に平日の放課後週3回と土曜日の計4回です。校庭と体育館が使用できないため火、木の放課後練習の2時間を音楽室で音の練習、金曜日は地域の体育館でマーチングの練習をしました。天気のよい土曜日には荒川の土手で動きの練習をすることもありました。
練習の全般については、顧問の鈴木先生が組み立てをし、指導にあたっています。
日々の練習は、まずローングトーンから始まりますが、基本をとても大事にしているので、長い時間の練習時や年度始めには丁寧に行っている部分です。
マーチングの基本練習も同様です。歩幅、歩き方、切返しなど、苦手な部員についてはパートごとでリーダーがきちんと指導するように心がけています。 鈴木先生の指示を部長や副部長が受け、その指示を各パートリーダーに伝え、パートリーダーが各部員に伝えるという形で練習が進んでいくのですが、各個人特に上級生は自分の役割を自覚しながら、クラブをまとめていくために動いています。このことはクラブの中の上級生としての成長もありますが気持ちの成長もあるという意味でとても大切にしているところです。
平成17年度部長の粂智尊さんは「最初のうちは指示をだしても、自分のやりたいように練習する人がいて大変だったけど、今は指示通り動いてくれています」
メジャーの川田優衣さんは「みんなに注意するときの言葉遣いもそうですが、指示をだす時の間が長くなると、時間がもったいないのでできるだけ短くするように努力しました。」
コルネットパートリーダーの花井佳織さんは「15人の大所帯なので、まとめるのはとても大変でこの一年いろいろな問題もありましたが、みんなが一生懸命ついてきてくれたのでよかったです。」
このように、6年生も試行錯誤しながら一年間共に笑い、共に悩み、練習を重ねてきています。
メジャーの川田優衣さんは
「このバンドは指導者の鈴木先生がみんなに『思いやりの気持ちを持ち協力しあう』ということを願って作ったので2つのことを教えてもらってすごくよかったと思います。」と言っています。
先生の目標と部員の気持ちが一致しているので、それがマーチングの成果につながっていると考えます。
曲作りについてもブラス部長の下川明日香さん~
今回のマーチング曲で大変だったところは滑らかなメロディのときに、きれいなハーモニーを作らなければいけないので、大変でした。一つ一つのパートの音が聞こえるけれども飛び出さないように吹くのは大変でした。迫力をだす場面は、ひとりひとりがアクセントをつけて吹くようにするところを工夫しました。
と、日々の練習の中で各パート間調和をとりながら音作りをしています。