Kinnick High School Jazz from Yokosuka Japan
Drum Corps Fun vol.3(2008年3月25日発行)に掲載
キニックハイスクールは、1957年位からマーチングバンドとして始まりました。主に横須賀のベースの中で、軍に向けて活動していますNFLのハーフタイムで見られるように、ハイスクールのアメリカンフットボールの試合でハーフタイムに演奏しています。
バンドのメンバーは15歳から18歳までで、約50名で活動をしています。現在は3名の中学生も一緒に活動しています。中学校ではマーチングバンドが無く、コンサートバンドのみでの活動をしています。キニックでは毎年2月には来シーズンに向けてオーディションをやって、数名の生徒を選んでいます。
過去には、横浜の元町で、3月に行われるセントパトリックスデー(St Patrick’s Day)のパレードに参加したこともあり、この日は緑色の物を身につけて祝う日なので、みんなでグリーンの衣装を着てパレードしました。バンドの出身者には、現在芸能界で活躍している人もいます。
指導は来日3年目の音楽教師のパーカー先生で、Mr.パーカーがバンドの指導を始めてからだいたい2年になります。Mr.パーカーが教えるようになってから、少しずつベース以外でも活動の幅を広げています。昨年はマーチングバンド協会の関東大会やジャパンカップに参加させて頂きました。
キニックの学校自体の生徒数はハイスクール生が約700名で、小学生のほうが多くて約1100名もいます。同じような日本のベースにある学校の規模としては、キニックが一番大きいと思います。他の学校との交流は現在はスポーツが多いですが、キニックがこうしてマーチングバンドの活動をしていることによって、座間や沖縄の方のベースでも「やりたい」という話が少しずつ出てきています。現在ではマーチングバンドの活動をしているのはキニックのみでがこのような活動がどんどん広がると楽しいですね。
Mr.パーカーが指導するようになって変えていこうとしていることは、アメリカの本国でも「子どもたちがバンドとして色々なところに行ったほうが良い」という方針で、Mr.パーカーが中心になって推しています。それは少しずつですが実現しています。前任の先生のときは、マーチングにはあまり力を入れていませんでしたが、Mr.パーカーに代わってからは力を入れるようになりました。
マーチングバンドのスタッフは、Mr.マーカス(MARCUS)がドラムを担当していて、1989年にファントムレジメント、1991年にブルーデビルスに所属していました。本職は軍属のPC関係の仕事をしています。
Mr.パーカーはアレンジャー、ディレクター、インストラクターと、全部をこなしています。Mr.ランシーがパーカッションのアレンジをしていて、Mr.パーカーが送ってきた原曲を元にパーカッションのパートをパソコンで作成しています。
スタッフはあと4~5人いて、カラーガードのスタッフインストラクター、ピットインストラクターなどがいます。
キニックは軍人の子供がほとんどなので、3年くらいで移動してしまいます。バンドをする上でメンバーが固定できないのが現在の悩みです。