2007 WGI World Championship
Pride of CincinnatiとRiverside Community Collegeが金メダルを獲得。
2007年、Winter Guard International は30周年を迎えた。それは目もくらむようなスリルに富み、胸を揺さぶるような感動を与える演技で、デイトン大学の屋内競技場のチケットが売りきれてしまうほどのものであった。最も強い人たちが、最も興奮する最終予選に残リ、我々の活動の歴史に残るべく夜となった。
Independent World
金メダルを獲得したPride of Cincinnatiは、“What’s Let’s”というテーマで輝かしいが、心憎い演目を演じた。音楽はBenjaminBritten’sの‘Diversions for Piano(Left Hand) and Orchestra’が起用された。原曲はコンサートピアニストのPaul Wittgensteinのために作曲されたもの。彼は第一次世界大戦で右腕をを切断し失っている。この感動的な音は、演技者のために信じがたい素晴らしい伴奏者であるばかりでなく、デザイナーの Michael Gaines(2007年WGI ホール就任者)と彼のチームはそれに答えるべく、人を惹き付ける斬新なステージング、刷新的なコスチューム、イクイップメント、肉体への挑戦の探求は演技を中断させられるほど長い喝采を受ける演技であった。目隠しをしたライフルラインと美しく徹底したフラッグラインの中で、演技者は右手をカバーして左手のみでうまく手具を操っている、というものが含まれている。
僅差で金メダルを逃したFantasia(CA 2nd 97.60) は輝かしく、わかりやすい、”Flury”とともに“Winter Guard”に新しい意味づけをした。白と銀のコスチューム(女性はとがった羽を頭につけ)を身に着け、床に敷くタープは全体を銀と黒でまとめ、大きな雪の結晶で飾られた傘を組み入れたショーは、大胆にステップを踏む事ができ、見ごたえのあるバラエテイに富んだ動きと踊る場所をステージに確保する事に成功した。美しく複雑な演技は心臓がとまるようなライフルの妙技に強調され、その中で男性がパートナーを頭上へ持ち上げる。ショーはフラッグから“雪”が床の上高く幻想的に舞いあがって終結した。
ファイナルが行われる週末は観客が好む演目ばかりが続く。
Aimachi(Japan)and Blessed Sacrament(MA,tie,3rd,95.70)銅メダルはユニークでとても陽気な今までと全く異なった表現方法となった。WGIのアメリカ以外のカラーガードメダリストとしては初めてとなるAimachi(昨シーズン屋内パーカッションアンサンブルが銅メダルを獲得した)は、そのユニットにほれぼれするファンに最も興奮するものを与えた。その日はバランスの取れた作風で、美しい手の込んだそして、感情を高く揺さぶるショーとなった。Sting’sのみずみずしいバラード“MyHeart and I” が起用された。伝統的な手具とバトンを使った驚くべき若い演技者が私たちの分野に新しいスタンダードを作った。目もくらむようなバラエテイに富んだ、完璧で天井を削るほど高く上がるバトンの動きがゴージャスな演出と調和しなイことによって新しい技の効果を生む。Aimachiの人を興奮させるパーフォーマンスは、予選もフアイナルどちらもWGI歴史上に残る最も感動的なものとして記録に残ることは疑う余地はないだろう。
Jony CashがBlessed Sacramentの美しくデザインされたサウンドトラックにふさわしく、重々しい暗い声で歌われており、今季“Reflections”の作品はしっかりと演じられている。Sacramentの作品は、いつも強力な武器であるセイバーを今年ゴージャスなガードによって生かされている。ブルーの渦巻きとともに床を覆っている赤と紫の陰の中で演じている。おそらくこのプログラムのハイライトは”If you could read my mind”の一節に当てられており、白い旗を持ったソリストに注目を集めさせ1989年の古典的風潮の作品に対する敬意がこめられている。
Northest Independnt(FL 5th,94.80)
“A Global Truth”と共にこの日にむけて最も力強い作品を上演した。ここ数年Northest は我々の分野の中でもっとも新鮮なステップを踏んでいる。とても調和の取れているアンサンブルとしての評価を得ているグループの一つである。緑と茶色の地図の上で演じるこのガードには、いくつかの驚くべき技に観衆から会場にとどろき渡る拍手を受ける。それは高く舞い上げたライフルを背中の後ろでキャッチしたり、足の間でキャッチしたりする非の打ち所のないライフルのすべてであり、それはブルーとライムグリーンの明るい色の濃淡の興奮するようなガードの演技と同様である。
成功に甘んじてなにもしないということはありえない。San Jose Raiders(CA6th, 93.70)は“In War Time”を作り直した風変わりな作品と共に2007年に再び、新天地へ打ち出した。陰気でシュールで現実的なサウンドトラックと共に演じられている。今シーズンのガードにおいて、恐らく最も危険だが、少なくとも断定できるショーとなった。我々の分野における最も才能ある演技者である一方、わずかなアンサンブルの上演に焦点をあててみたり、またしばしば、あたふたしている動きの最中に道具を扱っている人々の動作が突然スローモーションのようになるのには、観客ばかりでなく、演技者自身も驚いてしまう。
Percussion World Championships
Rock the Nutter Center
Percussion Independent World
この3年のうちで2回Riverside Commu
nity College (CA 1st,96.95)はPIWの勝利を手にするために、予選で2位から勝ちあがってきた。“Momento Reflection of Frist Time Memories”という作品はその効果と演奏において、高い評価を得て、hight Visual honorsでは同点になった。親しみやすい子供のメロデイを使って、子供のころのゲーム遊びからフアーストキスまであれこれと思い出し、楽しむ陽気さと喜びの感覚を表現し、一方では同時にこの複雑な楽曲を完璧に演奏した。そのショーはおもちゃのドラムを演奏している子供の登場と共に終わる。まるで私たちに「子供のころのこと覚えてますか。」と問いかけられているかのように。
「アンコール!!」という言葉が一番ふさわしいのは、Music City Mystique(TN 2nd 96.30)である。なぜなら、会場に純粋でエネルギッシュな興奮を与えてくれたからである。そのユニットは演技中によく動き回り、その結果として、Visual Honorで高い同点の点数を取った。その作品は床に“E”という字からはじまり、潜在意識の背景の中にそれはあるかのようであり、ショーの間中それは大きな回転板のバックスクリーンの中にも現れた。エンデイングの時、すべてのバックスクリーンは取り外され、”Evolution(革命)“に変わり、その言葉はこの有名なアンサンブルに良く似合っていた。それは つまり、過去10年間第一線でその発展に努めてきたからである。
Blue Knights(CO 3rd 94.15)は”水”の高波と共にとどろくようにして、アリーナに押し寄せてきた。水をテーマにしたこのプログラムは水に関係のある楽曲を使った。時々明らかに(Handleの“Water Music”)であったり、時々それとは違う(“Steamy”の動きの間は“Classical Gas”であったり)水面が急に上がるかのように早いペースで近づく間、パーカッションは水泳帽をかぶり、ゴーグルをつけ、複雑な作品に頭から飛び込むがごとく、ダイナミックなフイナーレの最後を飾る。パーカッションの輝きを聴衆に向かって披露した。
North Coast Academy (MI 4th 93.15)Dizzyの“Rootz”と共に今日我々が見た近代アートからさらに進化し、ドラムをたたくことの歴史に対する感謝を表現した。 Dizzy Gillespieの”Night in Tunisia”は伝統的な原理と、紙の上では三角形の頂点に見えるような形の組み合わせを作るために彼らの近代的な配列と調和させた。しかし、演奏の中では美しく作用した。そのショーはWGIのフアンが期待することになるすべての要素を持っていた。素晴らしい音楽性と視覚的なデザインが見ている者の息をとめてしまうほどのものであった。
Matrix(OH, 5Th.93.10)は“Me myself”をもって.05(コンマ05)の差で4位を取り損ねた。我々の人間性の異なった面を表現し、彼らの足元にいる聴衆を取り込む事のできる収容能力を持ったショーを作るためにナレーションとソロを取り入れた。テナーの演奏者が作品の幕を開け、”All about Me”を語り、目もくらむほどのソロがそれをバックアップした。真ん中のセクショでは”Myself”が人間の孤独について探り始め、彼らが考える「私」そして、たくさんのメンバーが私たちに話しかけるところの「私」へと導いてくれた。
何年もの間語り継がれるであろう、Rhythm X(OH 6th 92.20)は”Behind The Velvet Rope”と共に、私たちを有名人がたくさんいる世界へと連れて行ってくれた。人間の背景を利用して(文字通り100人の惚れ惚れするファンたちが、赤のベルベットのロープで規制された区域の周りを囲っていた。) WGIの代表者たちが、Justin Timberlake N’Syncのポップな唄を取り入れた音楽の台本を作るために、昨年3月革新的な素晴らしい旅行をし、そして、それは今までに見たことのない、とても楽しい作品となった。
Pulse Percussion(CA 8th,89.85)“Laws for Attraction” と共に宇宙を支配している基本的な力と人間の交流を表現した。歴史上最も高いところへ上りつめることに成功した人間が電気の充電と磁場の現象を調査しつくしたすえ、健康と力強さを切望し、肉体の魅力の神秘を証明するためにギアを入れ替えた。
Eastside Furry(MI, 9th,86.45)
“Fall from Grace”と共に私たちを地獄へいざないそこから私達をまた連れ戻した。その作品は悪魔によって天国から追い払われた雲の上にいる天使のような存在からはじまった。悪魔は悪霊の魂を持っており、その哀れな魂を追いかけ、苦しめるためにまい進した。天使はついに暗闇から現れた神との戦いによって自由を勝ち得た。
家にお医者はいますか。WGI熱は広がっている。
Odyssey Percussion Theater (GA, 10th,86.05)は”Inflections”を披露した。ショーの始まりで、スネアの演技者が病にかかった。その神秘的な病は彼らのユニホームの色を徐徐に変えていくことによってアンサンブルにまで広がっていった。
Great Lakes Percussion(MI 11th 83.20
は”Duallity of Man”と共に人間とは相反する自然を見つめている。ミュージカルはMichael Daughrtyによって”Simple Gifts” “Lex”の対比は、分析的な部分と創造性の部分とそして、単純なところと、複雑のところ、の矛盾を明白にした。
「ブーン」「がんがん」そしてクラクションの中の音がIndianapolis Independent(IN 12th, 82.40)”によって、Onomatopoeia”(音を言葉で表している)を基本にした、”Onomato Pieces”と共に使われた。タープの上に書かれたドラムの音はショーが進むにつれてラインによって演じられた。
Scholastic World
10年間Winter Guard Internarional Sholastic World Championのタイトルを取り続けそのタイトルを地元カリフオルニア北部のJames Logan HS(CA 1st 97.60)が再び、難しい小道具の扱いとユニークな概念のモチーフとトップの技術を超える演技者によってタイトルを奪い返した。
彼らの残酷で情熱的な“Warrios of Qin”という作品は今世紀の注目すべき考古学者の発見によって、息を吹き返した。中国のTerracotta Warriors の軍がLoganに完璧でドラマチックな春の舞台を彼らの申し分のない技術を見せ付けるために与えた。
作品のオープニングのすぐあとから、持ち上げられた身体の列の上をライフルを舞い上げるという、心臓が止まるような演技にその特徴があり、最後の場面では“Great Wall”の頂上に男の子たちが上りつめたとき、このようなスリリングで若い演技者たちよりもその足を早く動かすことの出来る観客はいないだろう。
新聞の見出しはどちらも勝った Avon HS’s (IN 2nd 97.40)は、まるで催眠術にかけられたような作品で描写することは出来ない、この世のものとは思えないものを演じ、サウンドトラックも非現実的で、聞き取れるビートのものはなく、このように美しく訓練された若い女の人たちは驚くべき変化に富んだ身体と道具を使った妙技で難局を乗り切る演技をした。アンサンブルの主題を畏敬の念で呼び起こすようなハラハラさせるソロの演技にジーンとした。これらの結束力の強い若い演技者によって“The Unanswered Question”(彼らのショーの名前)はあたかも「最終的にはいつ彼らは勝つのであろう。」とも言っているかのように聞こえる。
Arcaida HS(CA 3rd 94.60)はその長い歴史の中で、Scholastic World において熱情的な“2度目の銅メダルを獲得した。高く聳え立つ小道具と未開拓の技術のユニークなデザインのコーデイネートとこの美しい舞台の味のある背景と申し分のない音楽作品とで出来ている。
ハイライトには舞台のコンセプトであるいくつかの問いかけと答えが含まれている。
初めに信じられない長さのガードが床に横たわっている間、Arcaidaのトレードマークである逆手に持ったライフルをさまざまな身体の位置で撃った。
いつも観衆がお気に入りなFlanagan HS(FL 4th、94.50)はもう少しのところで、メダルを逃した。
Percussion Scholastic World
人間のように団結するものに焦点をあてたMission Viejo HS (CA 1st 95.60)は
“Indivisible”をもってPSWで2度目の優勝を手にした。ミュージカルの要素として、愛国心の強いメロデイーを描く事によって、ラインはかつてないほど、整った、きれいな演技を見せて、パーフォマンスとビジュアルにおいて高い評価をえた。その情感豊かな
作品は観衆を忠誠心の証のように、アメリカの共有財産を誇りに思うようにむける。誉高いガードは国旗を表し、リンカーンの「ゲティスバーグの演説」のナレーションをプログラムの中に組み入れた。
Dartmouth HS(MA, 2nd,94.80)
は素晴らしい思いつきのように、Robert Frostの”The Road Not Taken”を使って、
“The Turning Point”と共にいかなる選択が私たちの生活に与えるかを考えた。
ショーの初めの部分で若者の無知を再体験したが、まもなく暗い展開になり、
じっと見つめるうちにプレッシャーが結果的に悪い決断をしたとき、後悔した。
2度目のチャンスに向けてバッテリーは”Re-wind”を演奏し、道に迷った時、危機の瞬間から連れ戻し、そして、その道を選ばない選択をさせた。明るい色と前向きな言葉を書いた横断幕と共にショーは終わった。
おそらくそのイベントの最大の拍手喝采をあびたのが、Father Ryan HS(TN, 3rd, 94.50)は”The Fallen Society of Carnies, Gypsies, and Freaks”をもって観衆を笑いの渦へいざなった。The effectのタイトルをとって、そのグループは”The nutter Centerを3つの輪の余興にかえた。
“Attractionの中には、4本の腕をもつ男(彼らの目玉である、4輪バイクで熱狂させる)バスドラムを演奏する馬、ブレークダンスをする世界で最も太っている男、そして、シンバルを手にしている小人のピエロ、演奏中に謝って首をはねられた不運なピエロもふくまれていた。